食べ合わせとは?あの食材の組み合わせは良い?悪い?

食べ物の栄養

秋と言えばさんま‥
さんまと言えば焼き魚‥

「焼き魚と言えば大根おろしでしょ♪ 」

どうも、元栄養士のおもちです。
普段当たり前に添えられている付け合わせや定番の組み合わせは、単に”美味しい”だけじゃないんです。

今回はその「食べ合わせ」について紹介したいと思います。

食べ合わせとは?あの組み合わせは良い?悪い?

肉や野菜などの食材に含まれる有効成分には様々な特徴があります。

これらを上手く活かし、複数の食材を組み合わせて食べることを「食べ合わせ」と呼んでいます。

栄養の吸収をサポートし、身体への健康効果を高める食べ合わせもあれば、
大切な栄養成分の吸収を阻害してしまい、効果を下げてしまう食べ合わせもあります。

相乗効果を生む食材

食材が持つ効能が、倍以上に活かされ相乗効果を生む食べ合わせです。

【さんま×大根】
さんまなどの焼き魚に添えられる生の大根おろしにはジアスターゼ、カタラーゼ、オキシターゼなどの消化酵素が豊富に含まれています。

消化吸収をサポートし、胃腸の働きを整えてくれます。

【トマト×オリーブオイル】
トマトに含まれるβ(ベータ)-カロテンや赤い色素のリコピンは脂溶性なので、
オリーブオイルなどのヘルシーな植物油と食べ合わせましょう。

β‐カロテンやリコピンは熱にも強い性質があり、缶詰やトマトジュースからでも栄養は摂れます。

また、強い抗酸化作用を持つことから、がん予防や風邪予防、花粉症予防の効果、老化防止、美肌効果などが期待出来ます。

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相加効果を生む食材

食材が持つ効能が更に効果を発揮し、相加効果を生む食べ合わせです。

【かぼちゃ+オクラ】
かぼちゃに含まれるビタミンEとオクラのビタミンCは、それぞれの効能を発揮出来る理想的な組み合わせと言えます。

ビタミンEは細胞を活性化させ老化防止に役立ち、ビタミンCはストレスの緩和や美容に効果的です。

ビタミンEは油と一緒に摂ることで吸収率が高まります。

温野菜にしてドレッシングをかけるなどして食べることがおすすめです。

【ごぼう+玄米】
ごぼうに豊富に含まれる水溶性食物繊維のイヌリンと不溶性食物繊維のセルロース、
ヘミセルロース、リグニンがあり、どれも血中コレステロールを下げて腸内環境を整える働きがあります。

更に玄米に含まれる食物繊維やビタミン、ミネラルが便秘の解消に役立ちます。
この食べ合わせで、糖尿病予防や肥満防止、動脈硬化予防の効果が期待出来ます。

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相殺効果を生む食材

どちらかの食材、または互いの効能を失ってしまい、相殺効果を生んでしまう食べ合わせです。

【きゅうり-トマト】
きゅうりに含まれる酵素のアスコルビナーゼがトマトのビタミンCを破壊してしまいます。

しかしアスコルビナーゼは酢や加熱により酵素の働きを抑えることが出来ます。

ドレッシングをかけて食べるサラダはただ美味しいだけじゃないもう一つの理由が隠されていたんですね。

【れんこん-しじみ】
れんこんに含まれるタンニンがしじみに含まれる鉄分と結びついて吸収を妨げると言われています。

鉄分はビタミンCを含む食材やたんぱく質を含む食材と一緒に摂ることで吸収を助けることが出来ます。

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まとめ|身体が喜ぶ食べ合わせを心掛けよう

この記事で紹介した食べ合わせは、普段当たり前のように組み合わせるものも多いのではないでしょうか。

効果を失ってしまうものも、工夫すれば栄養を逃がさずに摂ることが出来ることも分かりました。

美味しく味わうことが何よりですが、栄養の吸収をより良くする食べ合わせを少し取り入れてみるだけで、より健康的な食生活へと繋がるのではないでしょうか。

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